季節は秋ということで、市内の紅葉が美しそうな庭園を選んでみました。
場所は弘前市民会館の入り口の向かいにある、藤田記念庭園です。
実は、私は今回初めてこの庭園の中に入りました。
この庭園は昔からその存在が気になりつつも、長らく一般市民には解放されていない場所でした。この庭園が一般に公開されるようになったのは、平成3年からだそうです。
地元民である私の心境としては“開かずの…”の印象が強く、ずっと封印したままでおきたかったのかもしれません。そのせいか今回庭園の中に入ってみて、新町坂側の境と新坂側の境を見た時に、しみじみ垣根の向こうに来た感じがしました。
庭園の中は良いですね。洋館を配した上の庭園と、茶室を配した下の庭園がありますが、下の庭園の趣は兼六園かそれとも六義園でしょうか。庭園入り口にある解説によれば「東京から庭師を招いて作らせた江戸風な趣の庭園」だそうで、当地によくある大石武学流とは違った趣です。
洋館を配した上の庭園は芝生の広がりが印象的です。今年は台風の影響で中止になってしまいましたが「ひろさきハイカラ庭園」などのイベントも行われているようなので、来年はぜひ覗いてみたいと思います。