岩木川・ダム2題

2015年9月28日

 先週1週間は、弘前城本丸石垣修復工事に伴うお城の移動“曳屋”ウィークと称して市内は盛り上がっておりました。が、曳屋の陰に隠れて目立ちませんが、こちらも私にとっては感慨深い出来事で、静かに進行中です。
それは岩木川上流に作られた津軽ダムの湛水開始と、それに伴う目屋ダムの水没です。今月(平成27年9月)末で目屋ダムは役目を終えるのだそうです。

 1枚目の写真は、現在建設中の津軽ダム(白っぽい、大きな躯体)と、その内側に小さく見えているのが目屋ダム(茶色っぽい躯体)です。皆さんは目屋ダムを訪れたことがあったでしょうか。ダム湖は弘前市・津軽平野の水がめで「美山湖」と呼ばれていました。津軽ダムに切り替わるとダム湖は「津軽白神湖」と変わるのだそうです。

 2枚目の写真は、市内樋の口・弘前市浄水場の取水口付近、通称“ラバーダム”です。このラバーダムが出来たのは昭和59年3月だそうで、それ以前は、ブルドーザーで川の土砂を寄せて作った簡易式のダムでした。大雨の度に流されては作り直して、を繰り返していた記憶があります。今はこのダムのおかげで、ダムに溜まった水に水鳥が集まり、その向こうに夕焼けの岩木山が見える、私のお気に入りの場所です。