弘前のゆうれい

2016年7月28日

今回は、夏だからということで、弘前の「涼しい絵」 をテーマに選んでみました。涼しい絵といっても清涼感のある絵ではなくて、幽霊画のようなぞくっとする絵です。
こういうテーマでも話のネタになるというのは弘前の奥深さだと思います。

 1枚目の写真は、市内樹木にあるギャラリー森山で毎年行われている、「ゆうれい展」のポスターです(展示ガラスにまわりの景色が映り込んで見辛いですがご容赦ください)。今年も8月1日から31日まで行われるようです。皆さんはご覧になったことがありますでしょうか。市内のお寺にある幽霊画を集めて供養する為の展示なのだそうです。
なかでも目玉は、正伝寺に保管されているなま首の掛け軸だと思います。40年程前に全国放送のワイドショー番組で紹介された際に、閉じているはずのなま首の目が開いていた、という絵です。当時私はこの放送を見てましたが、確かに目が開いていたカットがありました!。きっと今年も展示されると思います。

 2枚目の写真は、今年の弘前市医師会のネプタの「見送り絵」です。弘前ネプタの魅力のひとつはこの見送り絵の図柄だと思います。幽霊というわけではありませんが、憂いを含んだ女性の立ち姿が用いられることが多いです。正面・鏡絵の勇壮さと裏面・見送り絵のぞくっとする怖さの対比は、青森ねぶた等にはない魅力だと思います。今年もこれからネプタが始まります。
皆さんもぜひ絵で涼みに来て下さい。