弘前の洋館

2017年9月4日

 弘前市の観光地としての要素の一つに、洋館が多い、ということが挙げられると思います。桜をはじめとした弘前城の四季が観光の主役とすれば、洋館は弘前を彩る名脇役の一つと言って良いでしょう。以前に紹介した軍関係の建物やレンガの建物、教会等もそうですが、街歩きの中でふとこういった建物に出会うと、タイムスリップした気分になります。

 1枚目の写真は、追手門広場にある旧弘前市立図書館です。明治39年に作られてから昭和6年まで図書館として利用されていたようです。その後下宿や喫茶店として使われた後、昭和62年に今の場所に移築され、公開されています。

 2枚目の写真は、青森銀行記念館です。明治37年に旧第五十九銀行本店として建てられたそうです。現在の青森銀行弘前支店の隣にあります。
 どちらの建物も設計・建築は地元の堀江佐吉さんという方です。洋館とはいえ、自前の技術をベースにして洋のコンセプトを取り入れて、創造したわけですよね。そう考えるとすごい人です。当地の洋風建築はほとんどがこの方か息子や弟子が関わっていたようです。今一度、堀江流作品群を御鑑賞あれ。